NBAは、グレッグ・ポポビッチ(サンアントニオ・スパーズ)のヘッドコーチとしての記録について、2024-25シーズンに欠場した77試合を削除し、それらの勝利数と敗戦数をミッチ・ジョンソンHCの記録に加算した。『AP通信』が伝えている。これによりポポビッチの記録は1390勝824敗となった。 ポポビッチは日本時間11月3日(現地2日)、スパーズのアリーナで脳卒中を起こし、当時アシスタントコーチの1人だったジョンソンが代理ヘッドコーチとして指揮を執った。ポポビッチは、その後の試合すべてを欠場。ジョンソンが残り77試合を指揮し、32勝45敗でシーズンを終えていた。 リーグとスパーズは、これらの試合をポポビッチの記録から削除し、ジョンソンHCの記録に加算することが理にかなっているという点で合意したという。 なお、ポポビッチはヘッドコーチから退いたものの、球団社長として引き続きチームに在籍している。 過去にも、リーグが勝利数と敗戦数を修正した例がある。1979-80シーズン、ロサンゼルス・レイカーズでジャック・マッキニーがヘッドコーチを務めていたが、11月の自転車事故で重傷を負い、その後ポール・ウェストヘッドが暫定的に指揮を執った。ウェストヘッドが後にヘッドコーチとして採用されたこともあり、リーグはマッキニーには在籍時に記録した10勝4敗を、ウェストヘッドには引き継いでからの50勝18敗をそれぞれの戦績として残している。 なお、ポポビッチの勝利数は今なおリーグ歴代トップで、通算勝率は62.1%から62.8%にアップしている。この勝率は、通算400試合以上指揮したコーチの中で、フィル・ジャクソン、ビリー・カニンガム、KC・ジョーンズ、レッド・アワーバック、スティーブ・カー、パット・ライリーに次いでリーグ史上7位の記録である。
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